2日目 日目(2004年2月22日 日曜日)
朝6時過ぎにUAEのドバイ国際空港に到着しました。
しかし、まだまだ飛行機の旅は続きます。
ドバイはトランジットでそのままモロッコのカサブランカへ向かうのです。

そのトランジット窓口で事件発生!
荷物検査をされた時に、バイクのタイヤにつけるような鍵を没収されました。
これは、バックパックを柱に付けとくのに重要な鍵だったので、ちょっと抵抗したのですが、ぜんぜん話を聞き入れてくれず、捨てられてしまいました。
また、ペットボトルの日本茶(カテキン茶)を持っていたので、係員にジャパニーズティーだと勧めたが、臭い嗅いだだけで嫌がっていました。
そういうつもりじゃなかったのですが、仕返しになったのかな?

出国までは、空港内のある競馬(ドバイは競馬のメッカ)の壁画や非常口の看板を写真に撮るなどして時間を潰していました。ドバイ空港の非常口
この非常口の人って日本とは違いますよね?
前にトリビアの泉で台湾のは日本のより焦っているとかいうのがありましたが、ドバイも日本より深刻な事態って感じです。
出発ゲートで飛行機を待っていると、改めてアフリカへ行くんだなって思う光景を見ました。
何かと言うと、乗客の90%(主観)がいかにもアフリカンって感じの黒人で残りがアラブっぽい人でした。
今まで行った国々では、黒人は少ししか見かけなかったので、改めて遠くまで行くんだなって思いました。
ちなみに、アジア人は、私だけだったかもしれません。

朝8時ころエミレイツ航空でカサブランカへ向けて出発しました。
隣の席の人は、超おデブのアフリカ人のおばちゃん(イメージ通り)でした。
そのおばちゃんは、かなり席をはみ出してきて、かなりしんどかったです。
でも、結局、ほとんど寝ていたらカサブランカのモハメッド国際空港に到着しました。
ついに、アフリカ大陸上陸です。
ドバイから約9時間で到着しました。
つまり、日本からモロッコまで丸1日かかったということです。(長い・・・。)

空港から電車に乗り込み、中心地のカサ・ポール駅へ向かいました。電車の中からの風景
外の景色を田舎っぽくって何となく良いなって思いながら見ていると、電車は終点に到着しました。
ガイドブックには約40分と書いてあったので、周りの人に「カサ・ポール?」と聞いてみてもさっぱりわかりません・・・。
なんかいろいろ言っているのですが、それがアラビア語なのかフランス語なのかもわかりません。
本当にやばいな〜っと思ってとりあえず降りようとしたら、1人のモロッコ人が「フランセス?イングリッシュ?」と言ってきました。
すかさず「イングリッシュ、プリーズ。」と答えると、片言の英語で説明してくれました。
どうも、この駅がこの電車の終点で、カサ・ポール駅まではここで乗り換えないといけないみたいでした。
その人もカサ・ポール駅へ行くというので、一緒に連れて行ってもらうことに。
この人は、アラビア語とフランス語と英語が話せるのに、今度はドイツ語も勉強すると言っていました。
そういう人に会うと、私も何か勉強しなくっちゃっていけないなって思います。
その人と話していたら電車が来たので乗り込み、約10分くらいでカサ・ポール駅に到着。
とりあえずホテルを探してチェックインし、荷物を置いてそのまま観光へ出かけました。

ここで簡単にモロッコの街について説明しておきます。
どの街にも必ずメディナという城壁で囲まれている旧市街であり、観光地としては、主にメディナが中心です。
後で出てくるマラケシュや今回は行けなかったフェズ、ネクメスのメディナは世界遺産になっています。
その他に、街には必ずスーク(市場)があります。
モロッコのスークは、値札はなくアラブ特有の交渉式で、(ボられると)とても有名です。

早速、メディナ(カサブランカの場合は旧メディナ)へ出発!
メディナに到着すると、入り口に時計台があり、その中はスークになっています。カサブランカの路地裏の民家
とりあえず、適当にぷらぷらしようと思うと、早速英語で声を掛けてくるおじさんがいました。
どこにでもいる例の客引きですね。
とりあえず、英語だったので相手してみるとガイドをしてあげると言っている。
私は、お金を払わないよって言ったらOKと言っていたが、とりあえず自分で回りたかったので断りました。
絶対に、お金が要らないわけないですし。
スークを歩いていると、またまた声を掛けてくる人がいました。
今回は、ちょっとスークを回ったので話しを聞いてみると、ガイドしてくれると言っています。
さらに、ノーマネーOK!だったので、案内してもらうことにしました。
もちろん、その人の提携?のお店にも何件か連れて行かれましたが・・・。
でも、いろいろスークの中を説明してくれて、良く分からなかった私はとても助かりました。
中でも、路地の中にある細い道の中にある家などは、地元の人でないと気づかなかったかもしれません。

その人に、「(スークの中にある)モスクはどこ?」と尋ねると、ついて来てと言われました。
とりあえずついて行くと、メディナから外へ出て行ってしまいました。
おかしいなっと思い、「どこへ行くの?」と尋ねると遠くにあるハッサン2世モスクに行くというのです。
歩くと30分くらいかかりそうなので、地図を見せながら「遠いから行かない」と伝えると、「5ミニッツ。5ミニッツ。」としつこく言うので行くことに。ハッサン2世モスク
結局、かなり歩いて、ハッサン2世モスクに着きました。
すると、おじさんが「私の仕事はこれまで。お金ちょうだい。」と言ってきました。
私は、「お金は払わないと約束したでしょ!」といって支払いを拒むと、「私には子供が4人いてどうのこうの〜」と言い出したのですが、よくある手なので無視し、その場を去りました。ハッサン2世モスクの夕日
最後はお金だったのかなと思うと、やっぱり残念です。(お国の事情もあるから、仕方がないのかもしれませんが。)

ハッサン2世モスクは、モロッコ最大のモスクでとても綺麗です。
長い間歩いて疲れていた私ですが、そのモスクを見た瞬間すべてを忘れることができました。
そのくらいスケールが大きく、綺麗なモスクでした。
ちなみに、このモスクはすべて手造りだそうです。
総勢3300人を動員して造られただけあって、大理石の彫刻がとても綺麗です。
また、着いたのが夕方だったので、ハッサン2世モスクの後ろに夕日が沈む光景が、とても鮮やかでした。
時間外のため建物の中には入れなかったのですが、敷地内には、神学校、図書館、博物館があります。
モスクの逆方向は海があるため、そちらの景色も綺麗です。

あたりも暗くなってきたので、中心地に戻ることに。
そう、ここはかなり中心地から遠い場所なんです。
無理やり歩かされたので、帰りはタクシーを使うことに。
言葉が心配でしたが、次の目的地アラブ連盟公園へ行きました。

アラブ連盟公園は、椰子の木が生えていたり、花がたくさんあったりと自然豊かで、カサブランカ最大の公園です。
しかし、普通の公園といえば公園なので、特に見所はありません。
昼間に来てのんびりするのには最高だと思いますが・・・。
そのままアラブ連盟公園を歩き、ムハンマド5世広場を抜けて、ホテル近くに戻ってきました。
そこで、私はモロッコ初の食事をすることにしました。

タジンとケバブモロッコ料理がありそうなお店をふらふら見て探したのですが、結局分からず、適当に入って聞いてみました。
その店は、英語は通じなかったのですが、指差し会話帳を指しながらタジンと言うと通じました。
さらに、入り口でケバブが焼かれていたので、それも追加で注文しました。
モロッコでは、料理を注文すると、必ずアラビアパンが出てきます。
アラビアパンが主食みたいです。(日本のご飯のような存在)
タジン(手前左)とは、専用の土鍋でお肉と野菜の煮込みです。場所によって具が違うため、いろいろ味わえます。
また、ケバブ(奥)とは、肉を串刺しにしたバーベキューです。
どちらもとてもおいしく、この食事でモロッコ料理のとりこになりました。
ちなみに、タジンについては、こちらをご覧ください。

おなかも満足したので、ホテルに戻ることにしました。
ホテルに戻ると、かなり疲れていたみたいで、そのままベッドの上で寝てしまいました。
2時間後くらいに目が覚め、シャワーを浴び着替えて、ちゃんとベッドに入って寝ました。


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