7日目 日目(2004年2月27日 金曜日)
朝起きて、ホテルをチェックアウトしました。
朝食にまたまたハリーラを食べ、市街から北1kmにあるワルザザードの空港へ歩いて行きました。
飛行機でカサブランカへ戻り、そのまま乗り換えてUAEのドバイへ帰る予定です。

ワルザザード国際空港には、8時30分ごろ到着。
チェックインを済まそうとカウンターに行った瞬間、私のチケットをくれました。
なぜ?と思ったのですが、東洋人は私しかいなかったから分かったみたいでした。
しかし、搭乗手続きができるのは、まだまだ先。
空港内の売店も何も開いてなく、まさにひまな人でした。
もともと売店とお土産屋が一個しかない小さな空港なんですが。
その後、搭乗手続きを済ませ、中で(空港内なので)高いコーヒーを飲んで待っていると、飛行機の出発準備ができたみたいでした。
たくさんのフランス人(たぶん)と一緒に私も飛行機に向けて歩いていくと、ちょっとした事件が起こってしまいました・・・。

飛行機の入り口へ行く階段を上っていると、滑走路へ出る時にチケットを切った空港職員が私に向かって何か叫んできました。
最初は、私と思っていなかったので無視していると、焦った感じで私を呼び続けるので、さすがに何かあったのかと思い、「私?」と答えると、「パリへ行くのか?」と聞いてきました。
パリ?何言っている?と思い、「私は、カサブランカへ行く。」と答えると、その職員が慌てて「その飛行機はパリ行きだ!No!」と教えてくれました。
そうです。つまり、私は危うくパリへ行ってしまうところだったのです。
8時ごろ出発する予定だったパリ行きが遅れていたみたいでした。
時間を見ると10時20分でしたし、ちゃんと確認すればすぐに分かったことなんですけどね。

そのため、切られた半券を返してもらい、またまた中で待っていたのですが、外を見ても飛行機が見当たらりません。
カサブランカ行きの飛行機先ほどのパリ行きのように遅れているのかな?ドバイへの飛行機に間に合うかな?など心配しながら待っていると、10時40分ごろ出発の準備ができたみたいで、15人くらいフランス人(たぶん)が滑走路へ向かって歩いて行きました。
あれ?飛行機はどこと思いながらついて行くと、セスナ機がポツンと止まっていました。
まさかと思ったのですが、そのまさかです。
そのセスナ機で、カサブランカまで行くみたいでした。
そう言えば、チケットを購入したときに、スモール飛行機と言われていました。
でも、そんなに小さいとは・・・。カサブランカ行きの飛行機の中
飛行機の乗り込むと、やはり狭い。19人乗りでした。
私の席は、コックピットのすぐ後ろで、飛行中も扉を開けているため、前の景色が見れたのが、不思議な感じでした。
そして、いざ出発!プロペラの振動がひしひしと伝わり、かなり不安なスタートでした。
しかし、離陸したら特に問題なく、到着するまでの約1時間、ずっと寝ていました。
カサブランカへ着陸した際に、フランス人の団体が拍手して騒いでいたのが印象的でした。
やはり、フランス人もこの飛行機では心配だったみたいですね。
私も心の中で、一緒に拍手をしていました。

カサブランカに到着すると、UAEのドバイへ乗換えをするのですが、まだ時間があったため、いったん外へ出ることにしました。
しかし、カサブランカの空港は、国際線と国内線のゲートの区別がないため、国内線を乗ってきた私も入国審査の所へ行かなくてはなりませんでした。
しかし、すでに入国しているので、また入国審査をすると返ってやばいことになるのではと思い、他の出口がないかを探したのですが見当たりません。
トランジットとして、直接乗り換え口に行ったほうがいいかなと思ったのですが、念のために入国審査の所でワルザザードから来たことを告げると、なんてことはなく通過させてくれました。
もし、海外から来て嘘をついていたらどうなってしまうのでしょうか。

しかし、特にカサブランカの空港でやることもなく、すぐにドバイ行きのチェックインを済ませ、出国ゲートをくぐりました。
それだったら、最初から行けばよかったですよね・・・。
そして、免税店でお土産を買おうと思ったら、モロッコの現地通過は使えないということでした。
私は、お土産のためにちょっと現地通過をとっておいたので、しつこくお願いしたのですがやっぱり無理。
ならば、両替してと店員に頼んだのですが、それも無理。
仕方がないので、再両替するから銀行はどこかを聞くと、中にはないとと言うことでした。
ちなみに、モロッコの免税店は、すべてユーロ表記でした。
持っていた現地通貨をユニセフの箱に入れようかと思ったのですが、念のために隣の土産屋で使えるかどうか尋ねると、普通に使えるとのことでした。
なぜか免税店のみ使えないみたいだったので、この店でお土産を買いました。

その後、行きと同様にエミレイツ航空でドバイへ行きました。
ここで、飛行機の中でちょっとした出来事をひとつ。
エミレイツのスチュワーデスさんは、英語しか話せませんでした。
隣のモロッコ人のおじさんは、英語が全然分かりませんでした。
なので、二人の会話は全然通じません。
スチュワーデスさんが注文を取っても、隣のおじさんは、私が頼んだものを指差し、同じものみたいな頼み方をしていました。
そんな中、何回目かの飲み物のサービスの時に、隣のおじさんが「アグア」と言い出したのです。
私は、「あれ?スペイン語?」と思い、スチュワーデスさんに「水」と通訳してあげました。
さらに、おじさんに「スペイン語話せるの?」と聞くと、おじさんは「少しだけ。」と答え、さらに私に「君はスペイン語話せるの?」と聞いてきました。
私も「少しだけ。」と答えてしまったら、さあ大変。
今までほとんど無口だったおじさんが、スペイン語でいろいろと話しかけてきました。
スペイン語の話は、何となく分かる話もあるのですが、なかなかうまくはいきません。
でも、こんなところでスペイン語を話せるなんて、ちょっと嬉しかったです。
モロッコ人は、スペインがすぐ近くなんで、スペイン語を少しは話せる人が多いみたいです。

そして、ドバイへ到着。時間は、深夜2時過ぎ。
こんな時間に外に出るのも危ないので、空港内で朝まで過ごすことにしました。
入国審査のすぐ近くにあるソファーで横になっていたのですが、やはりなかなか熟睡ができず、ほぼ寝ない状況で朝を迎えました。


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