この日は、世界文化遺産の街であるアユタヤーへ行く事にしました。
ここで、簡単にアユタヤーについて説明をしておきます。
バンコクの北約80kmのところに位置するタイの古都であり、数多くの遺跡があります。
周囲は、川に囲まれていて、東西約8km、南北約4kmという小さな島ですので、1日あればほとんど回れます。
ホア・ラン・ポーン(中央)駅から、タイの国鉄に揺られて約1時間30分後、世界遺産の街であるアユタヤーに到着しました。
到着して、まず目指したところは、レンタサイクル屋。
説明のところにも書いたのですが、アユタヤーは小さい島なので、レンタサイクルで十分回れます。
ただ、タイは基本的に暑いので、熱射病には注意が必要ですけど。
久しぶりの自転車(私だけですが)を漕いで、ワット・プラ・マハタートへ行きました。
ワット・プラ・マハタートには、有名な仏像の頭が木の中にめり込んでいるのがあります。
写真を見ると「あ〜っ!」って思われるかもしれませんが、そうなんです。ここにあるんです。
これを見なくちゃアユタヤーに来たとは言えないので、真っ先に来たというわけです。
ちなみに、これの前にある看板に、日本語で「頭の上で写真を撮ってはいけません」と書いてあるんですが、意味がさっぱり分からず、頭の上に登る訳無いだろうと思って普通に記念撮影をしようと思ったら、「しゃがめ!」って怒られてしまいました。
つまり、頭より高い位置で一緒に写ってはいけないってことだったみたいです。
だったら、「立つな」とか「しゃがんで撮れ」とか書いてくれればいいんですけどね・・・。
その後は、ワット・プラ・マハタートの隣にあったワット・ラーチャナラナへ行ってから、ワット・プラ・シー・サンペットと同じ敷地内にあるアユタヤー王宮跡へ行きました。
ワット・プア・シー・サンペットは、3つの塔が並んでいます。
それは、15世紀頃に建てられたもので、3人の王様の遺骨が納められているそうです。
その奥には、アユタヤー王宮跡があるのですが、そちらは何もありません。
本当に廃墟であり、だだっ広く敷地があるといった感じです。
王宮にがっかりした私たちは、近くにあったワット・プラ・ラームへ行きました。
そこは、今まで見てきた遺跡と同じような感じでしたので、淡々と見ていた時に事件が発生!!
南国特有のスコールが降ってきたのです。
自転車で行動していた私たちは、とてつもない雨に足を止められ、近くにあった屋根があるベンチで休む事にしました。
その間、周りを歩いている観光用の像(写真館に写真が出ています)を見ていましたが、このスコールにぶち当たってしまった人は付いてないなって思いました。
結局、その場所には30分から1時間くらいいて、ちょっと小降りになってきたような気がしたので、最後の目的地へ向かって出発しました。
最後の目的地は、ワット・ロカヤスタです。
そこは、巨大な涅槃(ねはん)像が有名なところで、バンコクのワット・ポーとは違い、外にあるんです。
やはりそれを見なくてはと思い、頑張って自転車を漕いでいたのですが、雨は一向にやむ気配なし・・・。
さらに、道が分からず諦めかけてた時に現地の人を見かけたので、最後の勝負で尋ねてみました。
もし、分からなければバンコクに帰ろうと思い聞いてみると、やっぱり言葉が通じない。
しかし、奇跡が起こったのです。
そんな大げさな事ではないのですが、涅槃像の真似をしたら、分かってもらえたのです。
さらに、ワット・ロカヤスタはすぐそこという事で、頑張っていく事にしました。
そして、ついに涅槃像を発見!!
雨も止んで、私たちを祝福してくれているのかと思いました。
この大きな涅槃像を見て満足したので、バンコクへ戻る事にしました。
バンコク行きの電車まで時間がちょっとあったので、アユタヤーの人々が普通に買い物をしているチャオプロム市場へ行く事にしたのですが、市場直前でまたまたトラブル発生!!
なんと、自転車のチェーンが外れてしまったのです。
私は、自転車についてほとんど素人。
実際に外れちゃった旅人も直し方が分からず、手を真っ黒にしながら大苦戦をしていました。
本当にどうしようと思っていると、現地の子供がこちらをずっと見ています。
ここは、思い切ってお願いしようと思い、「できる?」と日本語で言ってみたら、うなずいてくれたのでお願いする事にしました。
そしたら、あっという間に直ってしまいました。
本当に助かった私たちは、その子にチップと手洗い用のミネラルウォーターをあげて分かれました。
結局、その事件があったため、乗ろうと思っていた電車に乗る事ができず、ぷらぷら市場を見て回ってから、1本後の電車でバンコクへ向かいました。
電車に乗っていると外はすっかり暗くなってきたのですが、なぜか社内の電気は点灯せず、ちょっと怖い雰囲気がありました。
しかし、疲れていたので、席に座れた途端、そんな事も気にせずに寝てしまいました。
バンコクへ到着後、最後の夕飯として、トムヤンクンと店員のお勧めタイ料理を食べて、ホテルに戻りました。
翌日は、もう帰ってしまうのか・・・と寂しくなりながら、眠りにつきました。
|