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2007年8月7日(火)モロッコフェズ(滞在地)
世界一周94日目

ホテルを9時30分頃にチェックアウトしました。
お世話になったレセプションの人とお別れをして、ホテルの外に出ると、食堂のおじさんがもういます。
いろいろとあったけど、人懐っこいおじさんで、そこまで悪い人ではなかったので、笑顔でお別れの挨拶をしました。
ただ喫茶店のお兄ちゃんが店にいなかったため、あれだけお世話になりながら、お別れの挨拶ができなかったのが残念でした。

メクネス駅に到着すると、フェズ駅の電車は、1時間ちょっと後まで無いようです。
日本ではないので、ちゃんとタイムテーブルを調べてから来れば良かったですね。
駅の喫茶店で時間を潰した後にホームで電車を待っていたら、昨日、ムーレイ・イドリスで会ったイタリア人が話しかけてきました。
大変申し訳ないのですが、その人の英語は、あまり上手ではなかったため、良く分かりませんでした。
私の英語もひどいのでお互い様なんですけどね。
それでも一生懸命会話をした結果、イタリア人のサラリーが平均で年収200〜300万円くらいで1年に1ヶ月くらいの長期休暇が取れるということが分かりました。
他にも分かったことはたくさんありますけど。

フェズに到着すると、メクネスの教訓を生かして、ツーリストインフォメーションへ向かいました。
駅で場所を確認して、歩いてツーリストインフォメーションへ向かっていると、ここは有数の観光地フェズということもあり、やっぱり変な奴が現れました。
一応、ツーリストインフォメーションまで案内してくれると言うので、一緒にツーリストインフォメーションへ行ったのですが、昼休みのため15時にならないと開かないとのことでした。
現時点で12時代だったので、先にメモっておいたホテルへタクシーで向かおうとすると、良いホテルを知っているからそこに行こうと誘ってきます。
そのホテルは、私が行こうとしているメディナの中にあると言うので、見るだけという理由で連れて行ってもらうことにしました。
もちろん、タクシー代は私持ちです。

タクシーは、確かにメディナっぽいところで止まりました。
しかし、どう考えても旅行者が行くような場所ではなく、地元民が住んでいるような場所です。
そして、お勧めホテルへ行ったのですが、、シャワーは別料金だし、ベッドが狭いなど、全然良いホテルではありませんでした。
料金は1泊50DHと格安でしたけど。
結局、そのホテルは断って他のホテルを探そうとしたのですが、ここがどこだか分かりません。
メディナの中心地へ行きたいと言うと、タクシーでないと無理と言われました。
ふざけるなと思い、後は自分で行くと言うと、そいつは、ここまでの案内料としてお金を要求してきました。
最初にお金は払わないと言ったと伝えると、私のことをクレージーと言い出しました。
頭に来たので、それ以降はそいつを一切無視して、そいつがどこかへ行くのを待ちました。
そいつとしては、ホテルがダメでも最初からただで家までタクシーで帰って来れる計画だったのかもしれませんね。

フェズでもモロッコに先制攻撃をされた格好になりましたが、これで終わるわけではありません。
さて、これからどうしましょう。
ここがどこだか分からないので、どうしようもないのです。
入ってきた門に戻ると、別の奴が現れて、いろいろと話しかけてきます。
先にお金は払わないと言ってから現在地を教えてもらったのですが、やっぱりタクシーで中心地へ行くしかないようです。
中心地へ行くためにタクシーを止めると、こいつもお金を要求してきたのですが、Noとだけ言ってタクシーに乗り込みました。

やっとの思いで、それらしいメディナに到着し、ホテル探しスタートです。
本当は、タクシーでホテル前まで行ってもらおうとしたら、これ以上タクシーは入れないと言われてしまいました。
タクシーを降りてすぐのところに、安そうなホテルを発見したので、とりあえず入ってみることに。
シングルルームがあるかと尋ねると、100DHならあるとのことでした。
それは高いかな?って思い、ちょっと他を当たってみることにしました。
実は、すぐ隣にあるホテルがメモっていたホテルで、1泊60DHの予定だったのです。
しかし、そのホテルは満室で、更に60DHというのは屋上の部屋のようでした。

どうしようかと思ってホテルから出てくると、安いホテルを案内してくれるという人が現れました。
私は、面倒なのには関わりたくないと思ったのですが、安いという言葉に引かれて、いつ話しに乗ってしまいました。

その人と一緒にフェズの路地をひたすら歩き、やっと1軒のホテルに到着すると、何と満室。
その人の家族がやっているホテルのようでしたが、それなら最初から確認しろ!って突っ込みたくなりました。
そして、またまた路地をひたすら歩いて、どう見てもホテルではないような入口の扉をノックしました。
どういうこと?って思い、最初のホテルに戻ると言った時に、おばちゃんが扉を開けました。
そこもその人の家族がやっているホテルらしいのですが、1泊が150DHです。
確かに部屋は広いのですが、けっして良いとは言えませんし、この人に対して、私は困っていました。
なぜなら、この人は、基本的に英語が通じないのです。

その時に、そのホテルに泊まっているアルゼンチン人とスペイン人、イングランド人ともう1人の4人組がホテルに戻ってきました。
部屋の料金を聞くと、私に言っているのと同じ150DH。
そして、フェズは、観光都市のためホテルが高いらしいです。
この150DHでもじゅうぶん安いと言っていました。

ひたすら歩かされて疲れるだけ疲れて、結局、最初に行った
「HOTEL MOURITANIA」に泊まることにしました。
これでやっと落ち着けると思ったら、フェズは、まだ私をゆっくりさせてくれません。
ホテル代を払うために、ATMでお金を下ろそうとすると、カードが使えません。
他のカードでもう1回試したのですが、やっぱりダメでした。
何回かトライして、近くにいたフランス在住のモロッコ人も助けてくれたのですが、結局、使えませんでした。
銀行の中にいる銀行員に尋ねると、接続できないから新市街の銀行へ行くしかないと言われました。
これから、また新市街に戻って、お金を下ろしてここに戻って来なくてはいけないと思うと、かなり面倒臭いです・・・。

ホテルのレセプションの人に事情を説明して、支払いを後にさせて貰いました。
朝からちゃんとしたものを食べていなかったため、昼食をホテル前のレストランで食べていたら、隣にいたフランス人カップルがATMならメディナにあると言います。
この辺りに、モロッコ人の適当さが出ますよね。
それなら新市街へ行かなくても良くなったので、メディナ内のATMへ行くことにしました。

ATMへ行くのに、ホテルを案内してくれた人がまた案内してくれます。
最初にお金は払わないと伝えてあったし、英語が話せるレストランの店員に通訳をして貰っていたので、銀行を案内してもらいました。

銀行でお金を下ろすと、次は、地図が欲しいと伝えたのですが、その人は、ひたすらついて来いという感じで歩いていきます。
どこへ行くの?って聞いても言葉が通じず、ただ面白くもなくひたすら歩かされました。
そして、カーペット工場や皮なめし街に連れて行かれそうになったので、いい加減嫌になり、ホテルに戻ると伝えました。
その人としては、善意なのか悪意なんかは分かりませんが、メディナを案内したかったようです。
その人も疲れたようで、家に帰ると言うことなので、そこで別れることにしました。
ちなみに、フランス語で家というのは、”メゾン”と言うんですね。
この言葉がフランス語だということを初めて知りました。

ホテルに戻り、少し休憩した後に、ホテルのレセプションの人に地図が欲しいと言うと、すぐにお店を紹介してくれました。
その店に行ってみると、地図が20DHでした。
メディナを彷徨っていた時に、40DHや25DHという店があり、それらの店より安い金額なのですが、やっぱり納得いかない部分があります。
なぜなら、その地図は、ツーリストインフォメーションなら無料でくれる地図だからです。
しかし、新市街のツーリストインフォメーションへ行くにはタクシーに乗らなくてはいけないため、タクシー代を考えると同額か安いということなので、ここで地図を買いました。

これで、やっとフェズ観光がスタートできます。
今日は、特に目的地を決めずに歩くことにしました。
それで、ある程度の位置感覚を掴んで、明日から本格的に観光をしようと思ったからです。

ここで、簡単にフェズについて説明したいと思います。
モロッコの最も古い4大都市の1つ(他はマラケシュ、メクネス、ラバト)で、新市街と旧市街があり、更に旧市街には、フェズ・エル・バリという一番古い街とフェズ・エル・Jdid(読めない)に分かれるそうです。
だいたい観光客が訪れるのがフェズ・エル・バリになります。
このフェズ・エル・バリは、世界最大のアラビアの街らしく、四方八方に路地が続いています。
中には、モスクやマドラサ(昔のイスラムの学校)などの他に商店が連なっていて、観光客慣れした客引きなどもたくさんいます。

やっと1人でフェズ・エル・バリをぷらぷら歩き出しました。
人が多いのもあるのですが、路地が細く入り組んでいるため、歩くだけでも大変です。
そのような状況なのに、ロバや力車で荷物を運ぶ人などが行き来していたりと何でもあり状態です。
そこで、モロッコ人は、少しぶつかると文句を言うのですが、私から言わして貰えば、ぶつかって当然だと思うんですけどね。
ここは、メクネスより日本人が来ているようで、”こんにちは”などの日本語で声をかけてくる人もそこそこいましたし、観光地ということもあり、英語が話せる人の確率も高い気がしました。

ボウジューン門路地を適当に歩いていたら、インターネットカフェを発見したので、フェズの情報収集をしてみました。
すると、私が泊まる予定のホテルの目の前にある
ボウジューン門がメインゲートのようです。
他にも最初に私が連れて行かれたフォース門(たぶんここだと思う)もあるようですが、基本はボウジューン門からのようでした。
この門は、一面にモザイク模様があり、見ごたえのある巨大な門です。
ちなみに、この門の前にあるATMが使えまえんでした・・・。

疲れてきたので、ホテルに戻ろうとしたのですが、ホテル前を通過して、逆方向へ行ってみました。
逆方向には、果物と野菜の通りのようで、見たことが無い黄色い丸い果物も売っていました。
たぶん、スイカの種類だと思いますが。
その先に広場があり、そこではフリーマーケットが開かれていました。
商品として売っているのか洗濯物の山なのか良くわからないくらいシートの上に洋服が置いてあったり、靴が適当に散らかっていて、その状態で両足を探し出せるの?って余計な心配をしてしまうくらい適当な感じでした。
ちゃんと並べている店もありましたが、そういう店は、しっかりとしたものを売っていました。

ホテルに戻り、ちょっと休憩をしてから、ホテル前のレストランで夕食を取ることにしました。
ホテルを出ると、どこかで見た顔がいます。
そのレストランに、メクネスで会った例のフランス人女性2人組がいたのです。
何とも偶然な再会ですね。
同席させてもらったのですが、2人組みは既に食事を終えています。
私が夕食を何にしようかと考えていると、女性の1人が甘いケーキのようなものが乗っているご飯を食べたと言っていました。
それってどうなの?って思ったのですが、成り行き上それを頼むことになりました。

フランス人女性2人組と会話をしていたのですが、英語について行くのに必死で食事が進みません。
更に、やっぱり甘いご飯というのは微妙な味なので、あんまり食べたくないというのが本音でした。
結局、半分くらい残してしまい、薦めてくれたフランス人女性とレストランの人には申し訳ないことをしてしまいました。
この時に、私が世界一周をしていることを話すと、フランスに来るのならソファーでよければ(彼も一緒だけど)泊めてあげると言われました。
その行為は嬉しかったのですが、できたらシングルルームが良いんですよね。
元々パリの物価が高いという話をしていたら、そのような話になったので、もし安いホテルが見つからなかったらお願いすると言っておきました。
パリの案内もしてくれると言ってくれたので、それはお願いするかもしれません。

別れ際にコーランが響いて、宗教の話になったので、フランス人女性にクリスチャンなの?と尋ねると、無宗教との回答でした。
私は、勝手にヨーロッパの国は全部クリスチャンと思い込んでいたので、当然彼女もクリスチャンだと思ったのですが、フランスは、日本と同じく宗教が自由の国だそうです。
そこで、フランス人は、だいたいカトリックかプロテスタントかユダヤだと言われたのですが、そのユダヤという英語が良く分からず、更に紙にユダヤ教の星のマークを書いてもらったのですが、その時は思い出せませんでした。
フランス人女性が第二次世界大戦の話を持ち出してきたので、ドイツがポーランドに侵攻した歴史は知っていると答えたのですが、肝心のユダヤ人大虐殺のことを忘れていました。
結局、別れる時には、そのマークが何だか分からず、最後の1つが何の宗教なのか分からないままお別れをしました。
ホテルに戻る最中に、急にユダヤ教だと思い出しました。
私は、どうしても思い出したことをフランス人2人組に伝えたくて、ダッシュで2人を追いかけると、フランス人2人組は、どうしたの?って感じでした。
当たり前ですよね。
なぜなら、ダッシュしてまで追いかけてきて、伝えたのはユダヤ教を思い出したってことだけですから。
そんなことは、メールででも良かったのにって言われてしまいました・・・。

ホテルに戻り、シャワーを浴びた後は、のんびりと過ごしました。
そして、1日を振り返ってみると、やっぱりモロッコにやられた1日だったのかもと思いました。
しかし、メクネスの最初に比べるとだいぶモロッコに慣れている自分がいるのが分かります。
明日は、どんな旅になるのかな〜。

<今日の支出!>

(メクネス)
ミントティー:3DH
タクシー:5.5DH
電車チケット(メクネス〜フェズ):18DH
コーヒー:6DH
パン:6DH
小計:32.5DH(モロッコディラハム)約481円(1DH=14.8円で計算)

(フェズ)
タクシー:16.5DH
タクシー:10.5DH
コフカピラフ:30DH
コカコーラ:10DH
ミネラルウォーター(2本):6DH
コカコーラゼロ:6DH
ホテル(1泊):100DH
地図:20DH
インターネットカフェ:5DH
甘いパイ包みのご飯:30DH
ミネラルウォーター:5DH
小計:239DH(モロッコディラハム)約3,537円(1DH=14.8円で計算)

合計:約4,018円


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